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あかい葉が
『赤朽葉家の伝説』桜庭一樹 読了。

桜庭さんの作品は何冊か読んでますが、これはまた独特の雰囲気。
「わたし」である瞳子によって祖母、母、自分の話が三部構成で語られていく。始めのほうの昔っぽい空気にひそむ奇妙さが好みです。なのでそれからだんだん現代に向かい、物語の空気が変化するのは個人的には少し残念。
けれど、登場する人物は個性的で話もするすると進めさせられる。
特に「泪」「毛鞠」「鞄」「孤独」などのおかしな名前を持つ兄弟が描かれる、第二部は面白いです。
何気ない兄弟の会話に切なくなったり、笑ってしまったり、にやにやしたり(笑)
桜庭さんの描く「家族」というものにはいつも惹かれます。

全体的に見ると、最後までの流れには少し惜しいものを感じずにはいられない。
けれどこの赤朽葉家を巡る物語の中にある、家族の思いや形というものはとても魅力的でした。
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