2008.04.07 Monday
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M's DIARY読んだ本の記録
2008.02.18 Monday
あかい葉が
桜庭さんの作品は何冊か読んでますが、これはまた独特の雰囲気。 「わたし」である瞳子によって祖母、母、自分の話が三部構成で語られていく。始めのほうの昔っぽい空気にひそむ奇妙さが好みです。なのでそれからだんだん現代に向かい、物語の空気が変化するのは個人的には少し残念。 けれど、登場する人物は個性的で話もするすると進めさせられる。 特に「泪」「毛鞠」「鞄」「孤独」などのおかしな名前を持つ兄弟が描かれる、第二部は面白いです。 何気ない兄弟の会話に切なくなったり、笑ってしまったり、にやにやしたり(笑) 桜庭さんの描く「家族」というものにはいつも惹かれます。 全体的に見ると、最後までの流れには少し惜しいものを感じずにはいられない。 けれどこの赤朽葉家を巡る物語の中にある、家族の思いや形というものはとても魅力的でした。 |